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暮らしの中に石の愉しみを提案します。

石道楽を始めます

道端にあったひとつの小石を蹴り続けた幼い頃。水面の波紋の数を競った水切り。何が面白かったのか一心不乱に日長それだけに夢中になった。暮らしのもっとも身近にあった石遊び。わたしたちのDNAには石の記憶が刻まれている。
石を不思議なバランスで積んでいく。指先の感覚だけが頼り。幾度となく失敗を繰り返しながら、想い描いた姿に到達する。その行為に夢中になる、独楽の快感。
石遊びが遠い記憶になった頃、ロックバランシングに出会った。
すでに就職し仕事の楽しさと苦みを知り日々埋没していた日々。そんなときだった。どこか満たされない正体のわからない模糊とした気分、これを埋めたのがロックバランシングだった。
そして現代、昨日と同じ時間を過ごす得体の知れない所在なさを感じながら生きる多くの人がいる。そのひとりひとりが「あのときのわたし自身に他ならない」。 そしてそれは間違いなく増殖し、誰もが出口を探している。
石道楽はこうした人たちの手軽な入り口、何かしたい人のコミュニティを創造する。気軽に集い「ささいな熱中」と感動の共有。新たな集いの場を提供していきたい そう願っています。
石花師/ちとく 千徳昌太郎